2010年11月23日火曜日

未来デザイン会議に参加して

20日、茨城県のデザインセンターに初めて行き、そこで行われた未来デザイン会議に出席し、若手と古手?が集まり、楽しい議論の時間を過ごしてきました。未来デザイン会議と言っても、せまい意味のデザインの話だけではなく、世の中のしくみのデザインまで幅広く考えようというもので、茨城の未来(日立を中心とした県北の未来)について語り合った。日立を中心としたのは、たまたま参加者に日立の人が多かったからで他意はない。
A4で1枚の「私とデザイン」という自己紹介のあと、さっそく現状把握、そしてこのまま放置した「成り行き」の未来と、「可能的」将来像について語り合う。普通ならそれから課題を抽出するのだが、この会議ではこの、「可能的」将来像をいわば「ゆるやかな理念」として考える。その「理念」を実現するために・・・・というように進むのであるが、時間が無く、「可能的」将来像と「茨城のために私にできること」あたりで終わってしまった。
面白いのは3つのチームに分かれ、メンバーを変えながら議論することで違う視点があることにも気がつくようなやり方をすること。、「期待すべき」未来も、チームごとの発表で集約はされていないが、発表時点でのわたしのチームは①オープンコミュニケーションの街つくりと②地域資源を活用した新産業の創造をあげた。私の中では、オープンコミュニケーションの街つくりは、ひとつにはこれからの高齢者社会の活性化とにぎわいある街つくりを意識したものである(ひたちなかで日製病院を中心とした高齢者が安心して住める街つくりがスタートするそうだ)し、地域資源の活用と唱えたのは、外からの企業導入ではその企業の景気に左右されとにぎわいある街つくりに結びつきにくいからで、農業、林業、水産業に衣、食、住が結びついたようなもののようなイメージである。
次の会議日程も1月に決まったようであるが、議論は楽しいし、街はともかく、頭は活性化するが、中高年はせっかちであり、自分が元気なうちに街を元気にしたいとの思いがあり、この後、どのように議論が展開し、行動に結びつくのか、つかないのか?気がかりである。
ところで百年塾でとりあげているテーマのいくつかは実際に動いているテーマもある。例えばジオパークについてはすでに今年の2月に茨城県北ジオパーク構想推進協議会が設立され、インタープリター養成講座が開かれ34人が受講しているとのこと。夢を語るのは楽しいが、現実は動き始めている。百年塾としてテーマを進める意義はどこにあるのか?良く考えて進める必要があるようだ。私の緑のカーテンも草分けはこちらであるが、茨城県が今年から乗り出してきて大々的に取り組んで来たので、まさにその陰に消えそうである。消えないために、育苗のボランティアとカーテン作りを結びつけるネットワーク作り構想を進めている。小が一歩先を行けば消えることはなく、その切磋琢磨が運動を活性化するが、大の後からついていくだけでは運動の活性化は望めないと思う。

2010年11月12日金曜日

観光について思うこと

キーワード:日立市の街作り、町作り、街づくり、町づくり、まちづくり

 先日、笠間に行ってきた。日立の花屋さんが笠間のクラインガルテンの近くでやっている庭(ビーブルーグレイ)を見に行ったのであるがその前に「フラワーヒル花ぞの」という英国風庭園を見にいった。
 秋ということもあり花は春に比べると少なく、愛宕山が見え、庭をみおろすテラスでランチを食べた。ランチは英国のB&Bの朝食よりも軽めで物足りなかったのでケーキを頼んだ。
 そうすると栗タルトが出てきた。これがなかなかおいしかったので、店内に置いてあるリーフレットの栗という字が目に入り見てみると「笠間てくてく栗図鑑」とあった。
 笠間のたくさんのお店が名産の栗を使った料理やスイーツを提供していて、見るからに行きたくなる、食べたくなるものだった。
 帰ってから観光協会のWEBを見たら「笠間発見伝」の文字が飛び込んできた。
 笠間駅などからタクシーを使った定額制の観光ルートで、すべて体験型のものである。
 陶芸をしたり、ハイキングをしたり、おいしいものを食べたりというルートがいくつもあってほぼ通年利用でき、リーズナブルな価格である。
 これを使わない人も観光する時のモデルコースとして利用できる。

 栗も発見伝も横のネットワークがなければできないものである。
 日立でも、日立地域ブランドができたが、共通性や統一性は少ない。
 市や観光協会の観光スポットも単発である。
 高萩でも地域ブランドができたが、キャラクターのはぎまろとか高萩特産の大豆からの横展開などを一生懸命はかっている。
 それでは日立は何もない、元気のない町か?今までそう思っていたが、最近、街づくり、街おこしに興味がわき、いろいろ意識するようになった。
 そうすると必ずしもそうでもないということが分かってきた。
 イベントもけっこうやっているし、日立地域ブランドだけでなく、さまざまな取組もやっているということが分かってきた。
 日立だけでなく、まわりの常陸太田や高萩、大子なども一生懸命やっている。
 常陸六国さんのWEBやブログhttp://hitachirokkoku.com/を見ると、そうであることが良くわかる。

 大子町の総合計画では人口の減少に対して、常住人口減対策のほかに交流人口の増加を掲げている。
 観光客なども100万人いれば1日平均3000人なので、3000人は人口と同じ活力をもたらすという考えで交流人口を増やそうとしている。
 新観瀑台もうまくいっている。
 日立市にはそういう考えはないようです。
 それだけの観光資源がないという自覚によるものか、田舎ではなく都市だというプライドによるものか、何かはわかりませんが。
 いずれにしても、最近は笠間や常陸太田、大子は行くと面白い。

 日立は面白くないと思っていたが、実は面白いところに行っていなかっただけなのかも知れない。
 例えば私はお酒も好きだが実は甘いものも好きなので、あちこちでケーキを食べるが、ひょっとすると日立はスイーツのお店が多いのかも知れない。
 洋菓子も和菓子もけっこうな数のお店がある。
 歴史のあるお菓子はないかも知れないが、東京では新しいお店に行列ができている。
 常陸太田はそばの店を売り出している。
 日立はそれをネットワーク化する力が足りないのかも知れない。
 そして情報がどこかで寸断されている。明日から産業祭である。
 かなりの人出が予想される一方、駐車場がないとか、公共交通手段がないとかで行かないという人も多い。
 そこそこの賑わいがあれば、駐車場もないのであまりたくさん来られては困ると考えているのではないかと思うような宣伝(少ない)である。
 銀座通りのナイトバザールも市外の出店者を締め出してから人気がなくなったという話も聞いたことがある。

 聞いた話も多く、真実かどうか確かめる術もないが、活性化を阻害する要素がいくつかあるように思うし、それを取り除こうと活動しているところが(行政も含め)残念ながら見当たらない。

2010年11月2日火曜日

Will(意思)の力、Skill(技術)の力

 昔々、人は空を飛ぶことを夢見てきた。

 その夢を実現するために、気の遠くなるような(きっと楽しかったでしょうが)様々な試行錯誤を繰り返してきた。

 空を飛ぶことを馬鹿にする人も数多く居たでしょう。

 今では、旅行に飛行機を使うのは普通のこと。


 その昔、人は文通をして連絡を取り合っていた。

 日本では飛脚が頑張っていたんでしょう。

 人が遠いところでのやり取りが出来るようになることを夢見ていた。

 科学は進歩して、今では携帯だけではなく、ITを通じて世界を超えた交流が可能となった。


 Skillは後からついてくるもの。

 確固たるWill(意思:信念、理念)によって、試行錯誤を繰り返すことによって初めてSkillがつきます。

 これと同じように、この街を『こうしたい!!(Will)』という気持ちがあって、始めてその街はその方向へと動いていく。

 Willを明確にすること。

 目指すべき方向はどこ?一人の頭の中でしょうか?

 自分は、集合的無意識を意識へと変換していく作業が必要なのかと思います。

 お互いの意見を語り合い、お互いの交流の中から新しい発見をしていく。

 集合的意識への変換かもしれません。

 みんなが意識するようになれば、間違いなく変わります。

 今は集合的無関心かもしれませんが。

 最初は小さい動きから、大きい動きへ。

 意識を高める人がコミュニケーションを取り、ファシリテートし、新しい価値のコミュニティを創造していく。

 そんな街づくりが出来たら最高ですね。