2010年10月26日火曜日

観光についての雑感

◎キーワード:日立市の街作り、町作り、街づくり、町づくり、まちづくり

藤原です。


 きっと観光は、人を惹きつけられる『情報』をいかに作れるか。そして、情報をいかに魅力的に発信できるか。かと思います。

 情報を魅力的にするには、ハイコンセプトがきっと大事になるでしょう!

 もちろん、来てがっかり。。なんてことの無いように、中身が練られていることは必要不可欠でしょうがw

 もうすでに、出ておりますが、独創的、かつ、ネーミングも中身と調和のとれたもの、中身がネーミングに負けていないものを再発見することだと思います。

 
中谷巌(三和総合研究所理事長)さんとの対談からの引用(出井信之(2000年)『混迷の時代に ネットワーク社会の遠心力・求心力』WAC)。

>『結局のところ、人間というのはモノそのものを求めるのではなく、自分にとって心地のよい楽しい生活を望んでいるわけです。ですから、企業は顧客がどういうライフスタイルを望んでいるかを考え、それに当てはまるサービスを提供するということを基本にしなければなりません。そうすることが一番付加価値が高いからです。モノづくりモノづくりと言いすぎると、ライフスタイルを売るサービスはつくれません。いかにサービス化するか、そしてその結果としてモノも売れていく形を作らなければなりません。』


 日立をどういうサービスを提供する街にするか。と言い換えても良いかもしれません。

 ただ、物を売る。という時代は終わった。ライフスタイルを売る。どういう生活を実現したいかのお手伝いをする。ということでしょうか。

 ただ、そのサービスは、独りよがりではいけませんし、顧客にあったものを提供するなら、時代のニーズ(顧客のニーズ)を把握していなかないと満足には程遠いサービスになると思いま
す。

 時代を敏感にキャッチする感度や、練られた個性作りが、街づくりには求められているんだと。


 また、以前、東京のイベンターの方とお話をした時に、「他から来た人が、自分がこういう者です。と気軽に言える場所であるなら、人はどこからでも来やすい。外国からだって来ます
よ。」
 とお話されていました。

 イベントを行うにしても、顔と顔が見えやすいならきっと成功しやすいでしょうね。

 ちなみに、東京からきたその方は、上諏訪山荘のロケーションが最高だと仰ってました。

2010年10月21日木曜日

KT

一つの手法です。

1 状況分析(SA) Situation Appraisal
 ・何が問題か(状況ステートメント)
 ・その問題はどうなっているか(関心事と分離)・・・事実のみ
 ・その問題を解決するには具体的に何をするか(ステートメント化)
 ・何から手をつけるか
2 問題分析(PA) Problem Analysis 
 ・何がどうまずいか(問題ステートメント)
 ・何がおきて何がおきていないのか(IS/IS NOT)
 ・何が違うか(区別点、変化点)
 ・考えられる原因は何か
3 決定分析(DA) Decision Analysis
 ・何のために何を決めるか(決定ステートメント)
 ・具体的な狙いは何か(目標)
 ・考えられる案は(MUSTとWANTを切り分け)
 ・それを行うとどんなまずいことがあるか
4 潜在的問題分析(PPA) Potential Problem Analysis
 ・いつまでに何をしたいのか(実行ステートメント)
 ・考えられるリスクは
 ・リスクを起きないようにするにはどうするか
 ・リスクが起こったときはどうするか




1 状況分析[SA]の手順
≪テーマから具体的な課題を作り出す =手持ちの情報は何か。それからどうするのか。≫
①テーマの設定:
 ・どのような立場で、何のために課題を掌握したいか明示する。
  ※立場によって関心事は変わってきますので、どのような立場で考えるのか明示してください。
②関心事の列挙:
 ・目的に対して、現在自分がどんなことを気にしているか、考えているか明示する。
  ※いくつかの事実と意見は分け、意見はステートメントへ。
③意味の明確化:
 ・抽象的であったり、主語や述語が抜けたりしていて、意味・意図がとりにくいものを、
 ・最低限何が言いたいのか、読んでわかるように記述し直す。
④分離:
 ・重要な関心事について、具体的に事実を分離して捕らえる。不明なことを確認する。
⑤課題の設定(ステートメント化):
 ・確認した事実に基づき、どのような行動を起こすのかはっきり記述する。   
  ~の原因究明をしたい   → PA(問題分析)のステートメント    
  ~の対策案を決定したい  → DA(決定分析)のステートメント    
  ~将来のリスク対策をしたい→ PPA(潜在的問題分析)のステートメント    
  これ以上分析する必要が無く、実施すれば良い関心事 → ○○の実施    
  まだ関心事の明確化、分離が不十分なとき → 再SA  ※糸口が見つからないとき   
⑥優先順位の決定:
 ・尺度:  ※各3段階評価で総合評価   
    重大性(S) 緊急性(U) 拡大傾向(G)    


2 問題分析[PA]の手順
▼トラブルとは -理想と現実の差異と捕らえます
①差異の明確化(差異ステートメント):
 ・何のために何の原因を追及したいかを明らかにする。
 ・基準に対してどんな結果現象としての差異があるのか明示する。(SHOULDに対するACTUALの差)
 (~になっているべきなのに~になっている)
②情報の細分化:
 ・何が、いつ、どこで、どのくらい起きているか。(3W1E)
 ・それが起きていることと起きていないことの確認。(IS / IS NOT)
③区別点:
 ・IS NOT(そうでない事)と比較しIS(その事)にのみ固有な点を見つける。
④変化:
 ・区別点、またはそれに関連した変化(事象、日時)を捕らえる。
⑤原因想定:
 ・区別点と変化に注目し、知識と経験を使って想定する。
⑥テスト:
 ・個々の想定原因に対して(3W1E,IS/IS NOTが説明できるか)評価し、最も可能性の高い原因に絞り込む。(裏付けをしていく順番決め)
⑦裏付け:
 ・最も可能性の高い原因(MPC:Most Probable Cause)が真の原因か確認する実証行動。
 (あいまいだったり欠けている情報を事実ベースで取り直し因果関係を再確認)
補足:「今もだめだけど昔からだめだった」と言うケース
▽変化点は無いので区別点のみで想定、評価


3 決定分析[DA]の手順

①決定事項の明確化(決定ステートメント):
 ・何のために案を選ぼうとしているのか明示する。
②目標の設定:
 ・目標をどのようなレベルで達成しようとしているか具体的な達成基準を設定する。
 ・また、資源の制約がないか確認する。
 ・絶対目標(MUST)と希望(WANT)を決定ステートメントと比較し切り分ける。数値になるものは数値目標で。
③案の作成(複数案):
④案の評価:
 ・MUST、WANTで仮の比較・評価。(MUSTは絶対評価、WANTは相対的評価で1~10に重みづけ)
 ・マイナス影響の予測(おきる可能性と起きたときの重大性)
  (対比案があるときには目標に合わせて比較すれば良いが、1案の場合には、目標の基準に到達しているか否かを判断)


4 潜在的問題分析[PPA]の手順

①実施事項の明確化(実行計画ステートメント):
 ・何をどの期間にどうしようとしているか。何の為にPPAを行おうとしているか一文で記述。
②実施計画の作成:
 ・タイムスケジュール。(ステップとタイミング)
③重大領域(イベント)の確認:
 ・期間的に困難、未経験の作業、複数組織が絡みあうところに注意。
 ・期間中に起こりうる外部環境変化と、起こったときに影響受ける領域にも注意。
④実行計画を破壊する可能性のある原因想定:
 P:確立、S:重大性・・・実施ステートメントを破壊するかどうかを10~1で評価。
⑥予防対策(Pを小さくする):
 ・起こらないようにするにはどうするか。
⑦緊急時用対策(Sを小さくする):
 ・起こったときにはどうするか。
⑧緊急時の対応のトリガ情報の設定:
⑨進度報告の設定(いつ、誰から誰に報告するか)

2010年10月20日水曜日

日立学 降りてゆく生き方 実行委員会

ワークショップの進め方が決まりました!

13:00~13:30 自己紹介ゲーム 未来デザイン説明(10分)
14:00~15:00 未来デザイン1 「理念設定」:3~5個程度の理念に要約 ファシリテーショングラフィック・発表 ~したい。~ありたい。
15:00~16:00 未来デザイン2 「現状把握」 ファシリテーショングラフィック・発表 ~だ。~している。
アイスブレイク(15分)
16:15~16:45 未来デザイン3 「未来予測」 ファシリテーショングラフィック・発表
16:45~17:45 未来デザイン4 「要所解明」 ファシリテーショングラフィック・発表 修了挨拶, 懇親会

坂本さん、講師の清水さんとの調整ありがとうございました。





簡単な解説)
・ポイントは,「現状把握」ではなく,「理念」から議論に入っていく点
 →現状に固執すると,考えが委縮してしまう。 明るい未来を夢見てから,実現に向けた方策を考えていく

・「要所」が分かれ道。

・本来は,実現に向けて 5「方針」→6「方策」→7「計画」というステップを踏む

・問題解決と意思決定の思考プロセス


※今回は時間の都合上、
 『方法立案』:ビジョンを実現するための大局的な方向性(方針)と具体策(方策)を考える局面、
 『計画編成』:全局で考えた方法をスケジュール化したり、予算組みや組織づくりをする局面へ、

をはずしたステップとなっております。

 今後、会議の中でも全体を通じたワークショップを日立市で行っていきます。


 見える敵:戦略→戦術 見えない敵:作戦→戦闘

○KT法
 1 状況把握(SA:Situation Appraisal)
 2 問題分析(PA:Problem Analysis)
 3 決定分析(DA:Decision Analysis)
 4 潜在的問題分析(PPA:Potential Problem Analysis)

2010年10月12日火曜日

百年塾フェスタエコチームの感想





























10月3日(日)に新都市広場などで行われた百年塾フェスタに産業部会エコチームとして出展した。
当日は天気が心配されたが、何とか好天に恵まれ多くの家族連れなどがブースを訪れた。
今回のブースではエコチームのグリーンカーテンの展示、この街を語るという企画、地球温暖化防止クイズなどを行った。

グリーンカーテンの展示は「つながる広がるこの街のカーテン」と題し日立化成グループ、(株)日立情報制御ソリューションズ、 塙山学区コミュニティーの活動の様子を展示した。

展示のほかに子ども達に地球温暖化防止のクイズを答えてもらい、お菓子や文房具(あめ1個とか鉛筆、消し>> ゴムなど)とゴーヤの種、エコカップを賞品として渡した。 クイズの方は約90人の子どもが参加、そのほかグリーンカーテンの展示に興味をしめし説明を聞いてくれた方、約30人にゴーヤの種とエコカップをさしあげ、合計120袋を配布した。入場者としては200人強というところでした。塙山団地の方や久慈小学校の先生もお見えになり、いろいろ話をされて帰りました。(種からの育成は失敗した方が多い)この街を語るという企画では、日立エンジニアリング・アンド・サービスや茨キリなどの若者約10名くらいが参加してくれ、参加したシニアの方たちと2回に分けて有意義な意見交換をすることができました。

初参加の感想は①テントの配置が当日突然変わった(当初端の予定だった)ためポスターを貼る場所が足りなくなった。端でなければ少し狭かったので最初からテント2つにすれば良かった。 ②この街を語るという取組みは非常に面白い。恐らく語りたい若者やシニアはもっといると思う。継続的に語れる場を設けるようにしてはどうか? ③グリーンカーテンの活動は定着しつつある感を強くした。一方で種から育てるのは少し難しいので、種から育てるのが得意な苗を育てるボランティアと苗からカーテンを作る人を結びつけるネットワークを作れればさらに活動を広げられると思う。 ④環境のクイズはもう少し設問数を減らした方が子どもたちがこたえやすいと思う。低学年には設問が多すぎる。 ⑤日立市のHPに載ったのが遅い(何時も市のHPは遅い)参加者はほとんど百年塾の関係者と口コミだけだと思うが、ほとんどが参加型、体験型のブースであり、子ども達にとっては楽しかったと思う。参加者をもっと増やす工夫が必要。










産学連携交流会を聞いて

10月1日(金)に日立地区産業支援センターで開催された第19回スーパーヒッツクラブの産学連携交流会を聞きに行った。2つの講演があり1つは郷土ひたち・ネットの掛札さんの「誇るべき日立の先人の偉業『ひたち村物語』」、もう1つはヨークカルチャーセンターの「長寿社会におけるカルチャーセンターの役割」であった。
前者は市民が先人の偉業という「地域資源」をよく知らないから郷土に愛着を持てない、関心がないのだということで先人の偉業を知らせる小冊子『ひたち村物語』を作成しPRしているというような内容であった。先人の偉業を否定するつもりはないし、それがあまり知られていないということもあるかも知れない。(小学校では郷土のことを学ぶし、日立グループでも教育されているので少しは知られているはずであるが)しかし、街に元気がないこととそのことが容易に結びつくとは思えない。また、別な原因があるように思う。そこを聞きたかったが、その辺の話は無かった。
後者は永続きしていると思う。百年塾にも市民教授という制度があるが、なかなか結びつきがなく、お教室の宣伝になっているという見方もある。中里のボランティアも希望者は市に登録し、農家はJAに登録し、市とJAが調整するという。個人情報とかいろいろあるのだろうが面倒である。この辺に有料のそれも決して安くはないカルチャーセンターが成り立っている理由がありそうだ。利用者のニーズに合う教室をいつも開発しているのだ。
このニーズに合うものを開発するという考えは街づくりにも必要かも知れない。

2010年10月7日木曜日

12月11、12日 第4回 日立学の紹介①





 どうも、藤原です。

 ひたち エコチームも数人実行委員になっている12月11日、12日の日立学のご紹介を致します。

 実行委員会では、毎月1~2回幅広い層が集まり、日立に対する思いを語っております。将来は交流拠点を作り、創業支援や同じ志を持つ人々の集まりであるコミュニティーを想像し、意思を実現できる仕組みづくりをしたいと考えております。

 開催場所は茨城キリスト教大学です。担当しているのは、茨城新聞にも『アジア大回廊計画』を企画している岩間先生です。今後の日立、いや日本を!むしろ、アジアを背負って立つお方と個人的には考えております!

 内容は、一日目『降りてゆく生き方(映画上映)』+ 二日目 ワークショップを行います。

 また、内容は変更する場合がございますので、ご了承ください。


【ひたち学の主旨】
 日立市を中心とした茨城県北部地域は,人口の少子高齢化や地方経済の停滞のなかで,深刻な社会・経済環境下に置かれている。国立社会保障・人口問題研究所は,このまま人口流出と高齢化が続けば,日立市の総人口は2035年には14万にまで減少し,65歳以上高齢化率は37.5%に達するとの試算を発表している。地域活性化の取り組みは喫緊の課題である。地域の活性化を考えるとき,日立市の現状を正確に把握するとともに,歴史や文化,日立を寒村から日本屈指の工業都市へと成長させた住民の力といった地域の魅力を皆で再認識することが重要である。ひたち学とは,地域の方々とともに様々な学問分野から郷土日立を見直し,新しい日立のあり方を展望することを目的とする取り組みである。

【第4回ひたち学シンポジウム】
 テーマ:地域の活性化に尽力する個々の活動を結び付ける,地域協働の交流拠点づくり。 日立では,現役を引退した方々による各種NPO法人や青年会議所,各地の地域コミュニティ,サーフィンや音楽,ダンスなどの地域サークルなどが,魅力ある郷土を夢見て多種多様な活動を展開している。なかでも,20~40代を中心とした若手の活躍が目立つ。たとえば,本年7月に日立青年会議所主催で開催された「ひたちサンドアートフェスティバルin 河原子」の成功は,日立を担う若手のパワーと可能性を十分感じさせるものであった。また,地元に残り斬新なアイディアを用いて起業する若手達の活躍も,特筆に値する。しかし,現段階では横の連携がないため,それぞれの取り組みは小規模で単発的なものにとどまっている。地域で活躍する人々の思いを積み上げ,さらには地域活性化の明確なビジョンを打ち立てていくためにも,まずは上記の組織同士の交流拠点・機会の整備が必要である。 こうしたなか,横の連携作りの機運が全国で広がっている。特筆すべき取り組みとして,「降りていく生き方プロジェクト」が挙げられる。「降りていく」とはマイナスイメージの強い言葉であるが,急速な経済成長や人口増加,市街地の拡大など,右肩上がり時代を終えたこれからの日本での,新しい価値観を見出していこうという意味で用いられている。同プロジェクトの主旨は,不安・孤独・希望喪失といった暗い雰囲気が広がる今日の日本のなかで,明るく住みよい街や社会を夢見て個々に頑張る人々を「夢縁」という言葉を用いながら結びつけ,街づくりの大きな流れを築いていこうという点にある。具体的には,この主旨に賛同した全国各地の人々が,上述の目的で作成された映画「降りていく生き方」をそれぞれの地域で上演し,その後に街づくりのワークショップを開催するという流れである。このプロジェクトは,地域活性化に従事する若手層を中心に注目を集めている。 ひたち学と「降りていく生き方プロジェクト」は別個のものである。しかし,地域協働の拠点づくりを進めていく上で,同プロジェクトは大きなきっかけになるものと考える。そこで,第4回「ひたち学への招待」では,映画「降りていく生き方」の上演と,若手を主体としたワークショップを実施する。ワークショップでは,次世代を支える若手達が各々の取り組みや想いを発表するとともに,横の連携強化と交流拠点づくりに向けた話し合いを行う。シンポジウムの実施後は,地域協働の拠点づくりを本格的に進めていきたい。 これまでのひたち学は,年長者が主体であった。そこで,今回のシンポジウムでは「地域で頑張る若手」に着目する。現在,日立では若者が働く職場が減少し,若年層の流出が顕在化している。こうしたなか,地域で活躍する若手の姿は,日立の街を元気づけるだけでなく,これから社会に出ようとする学生たちにとっても大きな励みとなる。経営学部を新たに立ち上げる茨城キリスト教大学にとっても,地元で頑張ろうとする若者の支援は,地域から求められた使命であると考える。