2010年10月21日木曜日

KT

一つの手法です。

1 状況分析(SA) Situation Appraisal
 ・何が問題か(状況ステートメント)
 ・その問題はどうなっているか(関心事と分離)・・・事実のみ
 ・その問題を解決するには具体的に何をするか(ステートメント化)
 ・何から手をつけるか
2 問題分析(PA) Problem Analysis 
 ・何がどうまずいか(問題ステートメント)
 ・何がおきて何がおきていないのか(IS/IS NOT)
 ・何が違うか(区別点、変化点)
 ・考えられる原因は何か
3 決定分析(DA) Decision Analysis
 ・何のために何を決めるか(決定ステートメント)
 ・具体的な狙いは何か(目標)
 ・考えられる案は(MUSTとWANTを切り分け)
 ・それを行うとどんなまずいことがあるか
4 潜在的問題分析(PPA) Potential Problem Analysis
 ・いつまでに何をしたいのか(実行ステートメント)
 ・考えられるリスクは
 ・リスクを起きないようにするにはどうするか
 ・リスクが起こったときはどうするか




1 状況分析[SA]の手順
≪テーマから具体的な課題を作り出す =手持ちの情報は何か。それからどうするのか。≫
①テーマの設定:
 ・どのような立場で、何のために課題を掌握したいか明示する。
  ※立場によって関心事は変わってきますので、どのような立場で考えるのか明示してください。
②関心事の列挙:
 ・目的に対して、現在自分がどんなことを気にしているか、考えているか明示する。
  ※いくつかの事実と意見は分け、意見はステートメントへ。
③意味の明確化:
 ・抽象的であったり、主語や述語が抜けたりしていて、意味・意図がとりにくいものを、
 ・最低限何が言いたいのか、読んでわかるように記述し直す。
④分離:
 ・重要な関心事について、具体的に事実を分離して捕らえる。不明なことを確認する。
⑤課題の設定(ステートメント化):
 ・確認した事実に基づき、どのような行動を起こすのかはっきり記述する。   
  ~の原因究明をしたい   → PA(問題分析)のステートメント    
  ~の対策案を決定したい  → DA(決定分析)のステートメント    
  ~将来のリスク対策をしたい→ PPA(潜在的問題分析)のステートメント    
  これ以上分析する必要が無く、実施すれば良い関心事 → ○○の実施    
  まだ関心事の明確化、分離が不十分なとき → 再SA  ※糸口が見つからないとき   
⑥優先順位の決定:
 ・尺度:  ※各3段階評価で総合評価   
    重大性(S) 緊急性(U) 拡大傾向(G)    


2 問題分析[PA]の手順
▼トラブルとは -理想と現実の差異と捕らえます
①差異の明確化(差異ステートメント):
 ・何のために何の原因を追及したいかを明らかにする。
 ・基準に対してどんな結果現象としての差異があるのか明示する。(SHOULDに対するACTUALの差)
 (~になっているべきなのに~になっている)
②情報の細分化:
 ・何が、いつ、どこで、どのくらい起きているか。(3W1E)
 ・それが起きていることと起きていないことの確認。(IS / IS NOT)
③区別点:
 ・IS NOT(そうでない事)と比較しIS(その事)にのみ固有な点を見つける。
④変化:
 ・区別点、またはそれに関連した変化(事象、日時)を捕らえる。
⑤原因想定:
 ・区別点と変化に注目し、知識と経験を使って想定する。
⑥テスト:
 ・個々の想定原因に対して(3W1E,IS/IS NOTが説明できるか)評価し、最も可能性の高い原因に絞り込む。(裏付けをしていく順番決め)
⑦裏付け:
 ・最も可能性の高い原因(MPC:Most Probable Cause)が真の原因か確認する実証行動。
 (あいまいだったり欠けている情報を事実ベースで取り直し因果関係を再確認)
補足:「今もだめだけど昔からだめだった」と言うケース
▽変化点は無いので区別点のみで想定、評価


3 決定分析[DA]の手順

①決定事項の明確化(決定ステートメント):
 ・何のために案を選ぼうとしているのか明示する。
②目標の設定:
 ・目標をどのようなレベルで達成しようとしているか具体的な達成基準を設定する。
 ・また、資源の制約がないか確認する。
 ・絶対目標(MUST)と希望(WANT)を決定ステートメントと比較し切り分ける。数値になるものは数値目標で。
③案の作成(複数案):
④案の評価:
 ・MUST、WANTで仮の比較・評価。(MUSTは絶対評価、WANTは相対的評価で1~10に重みづけ)
 ・マイナス影響の予測(おきる可能性と起きたときの重大性)
  (対比案があるときには目標に合わせて比較すれば良いが、1案の場合には、目標の基準に到達しているか否かを判断)


4 潜在的問題分析[PPA]の手順

①実施事項の明確化(実行計画ステートメント):
 ・何をどの期間にどうしようとしているか。何の為にPPAを行おうとしているか一文で記述。
②実施計画の作成:
 ・タイムスケジュール。(ステップとタイミング)
③重大領域(イベント)の確認:
 ・期間的に困難、未経験の作業、複数組織が絡みあうところに注意。
 ・期間中に起こりうる外部環境変化と、起こったときに影響受ける領域にも注意。
④実行計画を破壊する可能性のある原因想定:
 P:確立、S:重大性・・・実施ステートメントを破壊するかどうかを10~1で評価。
⑥予防対策(Pを小さくする):
 ・起こらないようにするにはどうするか。
⑦緊急時用対策(Sを小さくする):
 ・起こったときにはどうするか。
⑧緊急時の対応のトリガ情報の設定:
⑨進度報告の設定(いつ、誰から誰に報告するか)

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