2010年12月12日日曜日

環境都市を目指しませんか?

 ビトリア・ガスティスという都市の名前を聞いたことがありますか?

 あまり多くはないと思います。

 ではナントは?

 こちらは少しは聞いたことがある人がいると思います。

 ビトリア・ガスティスはスペインの、ナントはフランスの地方都市ですが、共通点は欧州環境都市に選ばれたということです。

 ビトリア・ガスティスはバスク自治州の州都で人口24万人、ナントはフランス6番目の都市で人口28万5千人(フランスは都市にあまり人口が集中していないようです。)です。

 この両市は、①世界的な気候変動対策への地域貢献、②地域交通、③都市エリアの緑化、④持続可能な土地利用、⑤自然環境および生物多様性保護、⑥地域全体の大気の質、⑦騒音対策、⑧水の生産と管理、⑨水の消費、⑩汚水処理、⑪地方自治体の環境管理などの選考基準で欧州環境都市に選ばれたそうです。

 日立市は人口20万人弱、似たような規模だと思います。あるべき姿として日本版の環境都市に選ばれるような街を目指すというのはどうでしょうか?

 自然環境はかなり良いものを持っていますし、水に関しても良い方だと思います。

 最大の弱点は、②地域交通かも知れません。昔の日立の繁栄というのはいわば鉱業バブル、そして工業バブルだったのです。バブルを追い求めてもまたはじけるだけです。
 いまでも、かなりの工業(および技術)が集積しています。もちろん新規に来られるのは歓迎ですが、いまの鉱工業をベースに、農林水産業を再活性化し、環境都市をキーにした商業・サービス業を発展させながら新しい環境都市としてのあり方を求める方が良いような気がします。

 もちろん環境都市というのが骨格で、福祉が肉、スポーツ・文化が血となります。

 中心市街地は都市公園のようにして、公園の中にスポーツや文化施設、福祉施設があり、そこにおしゃれな店があるというような街をめざしてはどうでしょうか?

 それを海と山の自然がサンドイッチのように包み込む街はどうでしょう。

 とても素敵だとは思いませんか?

 ところでビトリア・ガスティスを調べてみたらその地域の精神保健医療について「アラバ郡域の精神保健医療ネットワークは、アラバ精神科病院の他に、2 カ所の総合病院が精神科救急と児童思春期精神科の入院治療を担い、相談・外来治療を担当する5 カ所の地域精神衛生センターと、青少年、アルコール依存症・ギャンブル依存症、薬物依存それぞれの専門精神衛生センターが設置されている。

 さらに中間施設として精神科デイケア、アルコールデイケア、地域リハビリテーションサービス、中期入院治療センターが別に設置され、これらがバスク州アラバ郡域人口28 万人をカバーしている」との記述を見つけました。

 日立を中心とする県北の現状と比べるとかなり恵まれていることがわかります。

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8 件のコメント:

  1.  人にも自然にも優しく、素敵な都市ですね。

     こんな環境都市なら大歓迎ですね。

     ところで、森林セラピーが受けられる森林セラピー基地が全国で出来始めています↓
     http://www.forest-therapy.jp/

     森林管理士の資格を取った時に、研修で知ったものです。

     茨城はまだないので、日立市はこれを目指して作れると、一つの強みにもなれるのかな?と思っています。

     実験でもストレスが減ったなどの効果が証明されたそうです。

     東京の癒しを求めている人には、ぴったり来るのでは?

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  2. 森林セラピーなのか良くわかりませんが、私がチェックしているブログは下記のものです。
    http://www.sansonkigyou.net/mori-sumu/
    「森に住む・森で過ごす」というブログです。

    私も趣味の登山で森に入りますが、森はとても癒される時と、とても不安になる時と両方感じます。針葉樹より広葉樹の方が個人的には好きです。
    日立は森らしい森が少ないのと、杉林が多いので落ち着ける森を探してみなくてはと思います。

    もちろん(東京など)外部から来られる方でも良いのですが、日立でも働いていてウツなどになる方も多いので、まず市民が癒されるが必要かなと思います。

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  3. >とても不安になる時

     確かに、夜や曇っているとき、雨の降るときは不安になるかもしれません。

     その時の健康状態や気持ちをとても反映して映し出してくれる場所なのかもしれませんね。

     みんなで火をたいて、ワイワイやると楽しいですが(小学校の時の思い出です…)


    >針葉樹より広葉樹の方が個人的には好きです。

     自分も広葉樹が好きです!
     広葉樹は暖かいイメージがあります。

     針葉樹は、戦前・中など、日立製作所のエネルギー効率のために植えられすぎたのでしょうか?

     本来の命がある多様性のある森に少しずつ変えていければ良いですね。

     ちなみに十王らへんは結構良い紅葉が見えますよ。
     あそこをさらに戦略的に磨きあげていくと、人を呼べるスポットになると確信しています。

     日立でも、市民が癒される森作りを目指すと面白そうですね!
     
     日立に対する愛着、土着の意識が芽生えるかもしれません。

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  4. そんなに古い木はありません。ほとんど戦後の住宅ブームの時に建材用として植えられた杉です。外国材が安く入ってくるようになり、今はあまり伐りだされていないようです。
    そのため日本の森林面積は7割弱で変わっていないのですが、森林蓄積量はどんどん増えているようです。
    増えればいいような気もしますが、木が古くなるとCO2の吸収が減るそうです。花貫もきれいですが、面の広がりが少し足りないような気がします。
    助川山市民の森の木が大きくなれば憩いの森になると思いますので、楽しみですが次の世代になりそうです。

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  5.  CO2の吸収量というのは眉唾物だと思いますよ。
     杉が生長は早く、杉を植え、循環させるという話もあるようですが、ただ効率だけを目指したもの。

     多様性も糞もない死の森に近いと思います。

     自分が今後、山を整備する機会がありましたら、一見すると統一性もない色々な実のなる広葉樹を植えたいです。
     
     助川山市民の森は、とても活動されているみたいですごいですよね。

     後継者不足が問題らしいですが。。

     話には聞いていたので、今度しっかり見て、インタビューをしてきたいと思います。

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  6. まあ杉には悪意はなく、一生懸命行きようとしていると思います。
    生きている杉林を死の森というのは杉がかわいそうですね。
    屋久杉や立山杉の森林に行けば、杉林も生きていることが
    良くわかります。これらは天然林のようですが、実際にはかなり
    伐採が入っております。伐り株から成長した大きな二代目も
    たくさんあります。
    また、秋田や吉野の杉林も見事です。これらは人工林ですが
    長いものでは300年生のものもあります。やはり100年、200年
    単位で手を入れていかないと良い森林にはならないようです。
    これらの杉林は生物も豊富にいます。
    従って死の森と感じられたのは、植えっぱなしにして手をかけ
    られなかった杉林と思いますが、死んだのは人の側であって
    杉は必死に生きていると思います。
    最近、ようやくこうした森林に関心を持つ人がすこしずつ増えて
    「里山」というキーワードで手入れをする活動が広がって来て
    います。
    そのさきがけが山仕事サークル「杉良太郎(すぎよしたろう)」と
    いう活動です。
    http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/2980/
    これは、いろいろな団体との連携の仕事ですが、京都という
    土地柄も有り、若い女性もたくさん参加しています。
    小木津山、神峰山、高鈴山から風神山までが日立市民の森と
    して助川山市民の森のようになっていけば良いなと思います。

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  7. >死んだのは人の側であって杉は必死に生きていると思います。

     人間の傲慢でした。。反省です。。

     しかし、手を入れていない森は、あんまり暖かいイメージはないですね。現在の日本の山はほとんどそうなのでしょうが。

     林業として成り立たなくなったのもそうですが、人々から『山』との繋がる意識がなくなったのも大きいかも。

     最近になって、トレッキングという一種のムーブメント(ファッション?)になってはきています。これをライフスタイルとして定着できるように進めていければ最高だと思います。

     僕の仙台に居る女友達も、他の県のトレッキングツアーに参加したと話していました。

     山に対しては、色々な場所で意識が高まってきていると思うので、一つの大きな動きに繋げていくことは出来るのではないかな?と思います。

     若い人にとっては、ファッション感覚やアートやイベント感覚も有効に活用できると良いとは思います。

     まだ自分は山作りで、下草刈り程度でした参加出来ていませんが、精神障害体験者の方で興味があるという人は結構居ますし、HESの安本さんも興味があると言っていました。

     学校教育などから出来ると愛着が生まれやすいのではないかな?と思います。色々な方を繋げていければと思います。

     自分は十王と人を繋げるデザインをしたいと、直感が言っています。

    >小木津山、神峰山、高鈴山から風神山までが日立市民の森

     助川山市民の森をもっと市民にアピールしても良いかもしれませんね。

     以前の話し合いで、郷土が日立ではない人がたくさん居ると思います。

     よかっぺさんの助川山市民の森はもっと注目をあびても良いのかもしれません。

     インタビューを4月前までにやりたいです。

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  8. このコメントは投稿者によって削除されました。

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