これを見たときに、変化の中で生き残る組織、そうでない組織というものが見えてきます。
OPEN性(開放性)は一つのキーワードですね。ITの強み、弱点、可能性を意識して行動している組織は強い。
社員にも社会にも開かれた組織は強くなる。
真似されやすい部分(スキル、知識、デザイン)は、陳腐化されやすく、安い賃金へ移されていく。限界に近づく過酷な競争へ。
生き残るのは意識の高くラーニングサイクルを持つプロ集団や、もしくはユニーク・独創的な集団、アート集団などの暗黙知、瞬間瞬間に力を発揮できる組織でしょうか
組織文化は一朝一夕には真似できないから、これも強み。
また、現代の急激な変化に強い、柔軟性と核を持っている組織は生き残る。理念を核に、ビジョンや行動指針などへブレイクダウン。急激な変化の中では、ART(Active Risk Taking)経営。ある程度のリスクは持たないと成長も難しい。
他とは違う(理念ある)ストーリ-があり、うまく見える化されている組織はそれだけで、価値が異なってくる。
例)ある地方で、地域の若者ために就労先を確保したいという家具屋さん。周りに応援してくれる人が増え、結果として注文が増えた
生きがいをもてる仕事がある組織は強い。お金だけでない、自分が満足を感じられるかどうか。
アメリカの研究でも、20年前と現代の幸福度を比べたら変化ないそうです。物が豊かになっても欲は際限なく、精神的満足は得られない。
以前TVで、宝くじが当たって億万長者になった20歳男性が孤独死をしたのを見た。お金ではない。
人とのつながり、安心感、役立つ体験、楽しさ、嬉しさ、希望などが、生きるうえで煌ける条件。
J.P.Kotter(1996)『Leading Change 21世紀の経営リーダーシップ』Harvard Business School Press.P172(訳 金井 壽宏1999)
●組織構造
◆旧:
・官僚制的
・多階層
・上級経営職が管理するという期待に基づき組織化
・多数の複雑な社会の相互依存関係をつくり出す方針と手続きによって特徴付けられる
◇新:
・非官僚制的、より少数の規則と従業員
・より少数の階層に限定・経営層がリードし、下位の従業員が管理するという期待に基づき組織化
・顧客に役立つ社会の相互依存関係を最小限に抑えるような方針と手続きによって特徴付けられる
●システム
◆旧:
・少数の業績情報システムに依拠する
・業績データを経営幹部だけに届ける
・経営管理訓練や管理支援システムは、上位のひとたちだけに提供される
◇新:
・多数の業績情報システム(主に顧客のデータをもたらすシステム)に依拠する
・業績データを広範に届ける
・経営管理訓練や管理支援システムは、多数の人々に提供される
●組織文化
◆旧:
・内向き
・中央集権的
・遅い意思決定
・社内政治を伴う
・リスク回避的
◇新
・外向き
・下位をエンパワー
・迅速な意思決定
・オープンで率直
・リスクに寛容
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