『デザインで勝負するいばらきのモノづくり』という研修会に参加してきました。
デザインは夢や希望を叶えるもの。デザインの目的は?デザインの必要性は?など分かりやすく講演していただき、今までデザインとはなんだろう?と思っていたことがストンと腑に落ちました。
耳で聞いていたものなので、自分の解釈も少し入っていたりするかもしれません。
蓮見先生はさすが、分かりやすく、かつ面白かったです。
★第一部は、武者廣平 先生のお話で、第二部は蓮見孝先生のお話+トークセッションした。
★第一部 武者先生
テーマは『ユニバーサルデザイン(UD)』
●ユニバーサルデザイン
例えば、歩行の移動スピードに関して、社会全体を上げるにはどうするか?
段差が多い道では、車椅子だと渋滞が出来やすい。
しかし、通りやすい道を作るとスムーズに通れるために、渋滞がなくなる。
UDは、出来るだけ多くの人を対象にしたもの。But、バリアフリ-ではない。
バリアフリーは、バリアを飛び越えるためのデザイン。
UDを調整する機能をつけることで、個別のバリアフリー化できる。
UDに最初から組み込むことが必要。
カスタマイズは、他と違いたいという欲望の面がある。
UDは、みんなの意見を聞いてもまおまらない。困っている人をリサーチしましょう!というもの。
困っていることの苦手ゾーンが気づきとなる。そこへと対応することでニーズを拾える。
カラーユニバーサルデザイン(CUD)は、色弱、色盲の方のためのもの。
目の錐体は、緑から、赤へと分化し、さらに青へと分化していった。
青い字と白い字は見やすいが、背景が薄い色だとみづらい。
青みの強い緑は見やすい。
赤と黄は区別しずらい。
女性は赤に強い、赤の錐体が2タイプ持っている。XX染色体で、持っている人が50%以上いる。
女性は色に敏感。
●見やすくするための方法
1.より多くの錐体を活動させる:色の線を太く
2.照合作業を不要にする:直接記入
3.見やすい色・配色:赤を朱色に、緑を青っぽくする
4.形態に変化をつける:点線を利用
太さ、色、位置、線種を差別化
★第二部 蓮見先生
『神は細部に宿る』とある建築家の言葉。ネジ一本のディティールが重要!
デザインとは何か?分かりやすさであり、優しさが必要。
●地域ブランド調査2010:茨城県;2年連続最下位
⇒どんな県かわからない、分かりにくい
●地域愛着度ランキング:茨城県
『出身都道府県に愛着があるかどうか?』;46位(下から2位)
『地域を誇りに思うか』;46位(下から2位)
●『デザインとは?』
design = Dessein(こころ)+Dessin(かたち)
↓ ↓ ↓
①プレゼンテテーション ②リテラシー ③可視技術
①は、ギャップを埋めるメッセージ、コミュニケーション。良さをいかに伝えるか。
②は、何を考え、何を信じ、何を誰に、何を伝えたいか。核となる部分。優しさ・思いやりが必要。
③は、見えやすさ、切り取り方、見方
②と③が揃わないと効果的な①にはならない。しかし、リテラシーのある③でないと、何を伝えたいのかがボヤける。心が一番大事。
地域の良さを自己分析・自己評価しなければいけない。自分が分からなければ、伝えられない。
茨城県はデザイン障害県かもしれないです。
知恵が必要である。例えば、観光客にとって、お土産は、軽くて、かさばらず、話題性があり、喜ばれるものであると良い。
木の削りかすをヒノキの香りとしてデザインし売り出したら、それまでお金をはらって処分していたものが売れるようになった。
例えば、ある製品を分析、改善、便利になった。これは顧客目線が必要である。
しかし、どこが、どうなって、有利商品となったのかを伝えやすくしなければ伝わらない。
期待が裏切られると、アンチ運動が起こる。しかし、良い評価はあまり、表面に出てこない。苦情は伝えやすい。
茨城県は、ケツを叩かれないで、現状食べていけている。ある程度満足しており、追い詰められていない側面もある。
だから、元がよくても、有効活用が出来ていない。
生産者も東京に卸せばそのまま売れている。末端消費者の顔が見えない。喜びが見えないために、自信を持つ機会がない。
今後、茨城全体を俯瞰して、コンセプトに落とし、デザインしていくことが必要。
しかし、生産者などは、デザイナーに丸投げはよくない。
『思い』があるはずで、その『思い』がデザインには重要。
総合的にノウハウを互いにつなげていくことが求められている。形だけの異業種交流ではない。
新しいモノを生み出す、コトも重要。
創造的なモノを生み出すためには何が必要か。
ここからは、藤原の解釈です。
自分の考えるデザイン。それは、目的によって変化するもの。希望を叶える手段であり、おもてなしの心であり、愛かもしれません。
何のためのデザインか、何を誰に伝えたいのかを、自分の中で持つことが必要だと感じました。
それは手段であり、一番初めは『思い』があるように思います。
will 。未来への意志。
未来を考えるなら、楽しい未来を想像し、それに向けて協力し合い、行動し、創造していきましょう。
自分が本望と思うことをやるべし!
Design & Click! 地域生活(街)関東ランキング75位-6824サイト中
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿