2011年2月24日木曜日

デザインで勝負するいばらきのモノづくり

『デザインで勝負するいばらきのモノづくり』という研修会に参加してきました。
 
 デザインは夢や希望を叶えるもの。デザインの目的は?デザインの必要性は?など分かりやすく講演していただき、今までデザインとはなんだろう?と思っていたことがストンと腑に落ちました。

 耳で聞いていたものなので、自分の解釈も少し入っていたりするかもしれません。

 蓮見先生はさすが、分かりやすく、かつ面白かったです。

★第一部は、武者廣平 先生のお話で、第二部は蓮見孝先生のお話+トークセッションした。

★第一部 武者先生

 テーマは『ユニバーサルデザイン(UD)』

●ユニバーサルデザイン

 例えば、歩行の移動スピードに関して、社会全体を上げるにはどうするか?
 段差が多い道では、車椅子だと渋滞が出来やすい。
 しかし、通りやすい道を作るとスムーズに通れるために、渋滞がなくなる。

 UDは、出来るだけ多くの人を対象にしたもの。But、バリアフリ-ではない。
 バリアフリーは、バリアを飛び越えるためのデザイン。
 UDを調整する機能をつけることで、個別のバリアフリー化できる。
 UDに最初から組み込むことが必要。

 カスタマイズは、他と違いたいという欲望の面がある。

 UDは、みんなの意見を聞いてもまおまらない。困っている人をリサーチしましょう!というもの。
 困っていることの苦手ゾーンが気づきとなる。そこへと対応することでニーズを拾える。


 カラーユニバーサルデザイン(CUD)は、色弱、色盲の方のためのもの。

 目の錐体は、緑から、赤へと分化し、さらに青へと分化していった。
 青い字と白い字は見やすいが、背景が薄い色だとみづらい。
 青みの強い緑は見やすい。
 赤と黄は区別しずらい。
 女性は赤に強い、赤の錐体が2タイプ持っている。XX染色体で、持っている人が50%以上いる。
 女性は色に敏感。

●見やすくするための方法 
 1.より多くの錐体を活動させる:色の線を太く
 2.照合作業を不要にする:直接記入
 3.見やすい色・配色:赤を朱色に、緑を青っぽくする
 4.形態に変化をつける:点線を利用

 太さ、色、位置、線種を差別化


★第二部 蓮見先生

 『神は細部に宿る』とある建築家の言葉。ネジ一本のディティールが重要!

 デザインとは何か?分かりやすさであり、優しさが必要。

●地域ブランド調査2010:茨城県;2年連続最下位
 ⇒どんな県かわからない、分かりにくい

●地域愛着度ランキング:茨城県
 『出身都道府県に愛着があるかどうか?』;46位(下から2位)
 『地域を誇りに思うか』;46位(下から2位)

●『デザインとは?』

  design   = Dessein(こころ)+Dessin(かたち)
   ↓          ↓         ↓
①プレゼンテテーション ②リテラシー   ③可視技術

①は、ギャップを埋めるメッセージ、コミュニケーション。良さをいかに伝えるか。
②は、何を考え、何を信じ、何を誰に、何を伝えたいか。核となる部分。優しさ・思いやりが必要。
③は、見えやすさ、切り取り方、見方

 ②と③が揃わないと効果的な①にはならない。しかし、リテラシーのある③でないと、何を伝えたいのかがボヤける。心が一番大事。

 地域の良さを自己分析・自己評価しなければいけない。自分が分からなければ、伝えられない。
 茨城県はデザイン障害県かもしれないです。


 知恵が必要である。例えば、観光客にとって、お土産は、軽くて、かさばらず、話題性があり、喜ばれるものであると良い。

 木の削りかすをヒノキの香りとしてデザインし売り出したら、それまでお金をはらって処分していたものが売れるようになった。

 例えば、ある製品を分析、改善、便利になった。これは顧客目線が必要である。
 しかし、どこが、どうなって、有利商品となったのかを伝えやすくしなければ伝わらない。

 期待が裏切られると、アンチ運動が起こる。しかし、良い評価はあまり、表面に出てこない。苦情は伝えやすい。

 茨城県は、ケツを叩かれないで、現状食べていけている。ある程度満足しており、追い詰められていない側面もある。
 だから、元がよくても、有効活用が出来ていない。
 生産者も東京に卸せばそのまま売れている。末端消費者の顔が見えない。喜びが見えないために、自信を持つ機会がない。

 今後、茨城全体を俯瞰して、コンセプトに落とし、デザインしていくことが必要。

 しかし、生産者などは、デザイナーに丸投げはよくない。
 『思い』があるはずで、その『思い』がデザインには重要。

 総合的にノウハウを互いにつなげていくことが求められている。形だけの異業種交流ではない。

 新しいモノを生み出す、コトも重要。

 創造的なモノを生み出すためには何が必要か。




 ここからは、藤原の解釈です。

 自分の考えるデザイン。それは、目的によって変化するもの。希望を叶える手段であり、おもてなしの心であり、愛かもしれません。
 何のためのデザインか、何を誰に伝えたいのかを、自分の中で持つことが必要だと感じました。
 それは手段であり、一番初めは『思い』があるように思います。

 will 。未来への意志。

 未来を考えるなら、楽しい未来を想像し、それに向けて協力し合い、行動し、創造していきましょう。

 自分が本望と思うことをやるべし!


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