2011年2月21日月曜日

組織変革のお話 IN梅ヶ丘病院 研修

h22.2.18に梅ヶ丘病院で組織変革について研修をしてきました。今回は20名位の参加です。

○今日の内容
 ・主役は一人ひとり
 ・一人ひとりの意識が変わる必要がある
 ・変化には理念、ビジョンが重要
 ・危機感と希望
 ・変化には時間がかかる
 ・仲間作りとコミュニケーションが必要


○組織変革とは何か?
 例え話です。 山の場面を想像してください
 ・山で、行く先が分からないでさ迷う   ⇒遭難
 ・行く先が見えて、上る価値や目的がある ⇒登山
 ◎では、上る準備も必要だろう。
  ⇒ありたい未来のビジョン、事業計画などの見通し、が必要


○協働が生じるには、
 例え話です。石を動かす場合を想像してください。
  石が大きすぎたら、複数の人が集まり、協力してそれを動かす。
 ・協働が生まれるためには、
  ①動かして何をするかという『共通の目的』と、
  ②目的に向かって『協働する意志』、
  ③プロセスを支える『コミュニケーション』
 が必要

 より具体的にいうと、(原始人を想像して思い描くと面白いですよ)
 ①で言えば、
 ある人は、石に絵を描きたいかもしれない。ある人は石に座りたいかもしれない。ある人は、石を彫りたいのかもしれない。ある人は石を温めたいのかもしれない。ある人は石の周りで儀式をしたいかもしれない。

 など、人が集まっても、人それぞれの目的が違えば協働は出来ない。

 ②で言えば、
 目的がわかっても、『面倒くさい!』『汚れるからいやだ!』『仕事疲れなので…』『これ以上仕事を増やしたくない!』『腹減ったから…』『家族が待っている』などなど、協働する意志が必要かもしれません。

 ③で言えば、
 意志を運ぶ目的を共有し、意志があったとしても、コミュニケーションがなければ、力を一緒にうまく連動できなかったり、逆に動こうとしてしたり。疲れたからと急に落とせば周りに急に負荷がかかり、腰を悪くしたり、怒り出したりすることでしょう。また、話を聞くと興味だけはある人はいるかもしれません。


 一つの目的(理念)を共有した後に、創発はありえます。
 例えば、ある場所に石を置き、シンボルとするような場合。


 イベントを開催することにして、石を運ぶことを手伝いあい、その後、絵を描いたり、周りで儀式を一緒に行ったり、記念に写真をみんなでとって、後日記念に集まることも。新たな創造を行うことが出来ます。

 理念を共有し、それぞれの特性を活かして、共に面白いことは出来ると思いませんか?


○変革に必要なもの
・変革に必要なもの:リーダーのセパミ ビセコ(案:藤原)
 『Sense』 :意識・思慮出来ること、共感する感性や感覚
 『Passion』:熱い気持ちや情熱、 自信と勇気
 『Mission』:理念、夢や使命を語る
 『Vision』 :見えるように描いた希望のある到達地
 『Scenario』:シナリオ、戦略、行動計画
 『Comrade』:同志を巻き込む


・成長や発展のひとつの鍵:
 『危機』と『アイデンティティ』、『希望』 エリクソンの生涯発達学説
 ⇒パーソナルなアイデンティティと会社のアイデンティティが似かよってくるという研究があります。
 ⇒新しいルールに不適応であると、会社には様々な症状が出てくる
 ⇒新しいルールに対応できれば成長・発展の可能性が多くなる
 ⇒一皮向ける体験となるか、顕在化していなかった症状が悪化していくか。。。


○なぜ変革が必要か?
 組織のキーワードは『安定ではない』 藤沢武夫(ホンダ創業者のうちの一人)、「経営に終わりはない」
 『安定こそ不安定であり、不安定が安定である』 小林宏治(日本電気)「C&Cは日本の知恵」
 『実際に動いている組織化の過程は、移ろいゆく流れ、混沌、不安定に近い』カール・E・ワイク(ミシガン大学教授)

◎『ホメオスタシス(動的な安定状態) 』:生命も、不安定の世界の中で、組織化されている
 ⇒複雑系の経営と共通する。機械論だけではなく、生命論の視点が大事。
 ⇒組織も生きている。生命を通わすためには、社員の一人ひとりが元気になれれば、会社も元気になる!
 ⇒時代も制度も変わる。変化に対応しつつ、自ら価値を創造していける体制が必要
 ⇒価値を自ら作り出す組織が、社会を変えていく。


○組織化の条件:物理学の組織化の視点を応用して
 『開放性』;自社と関係のある環境の中での、情報のやり取りがあるか、顧客、関係会社、市民、など
 『非線形』;キレイにはいかない。変革には、反対が必ず起こる、環境に適応し続ける、など
 『ポジティブ・フィードバック』;理念やビジョン、目指す方向、意識の高まり、行動指針、顧客との良い関係、など


○変革への抵抗の理由
 ●否定的な結果をイメージする
 ●仕事が増えるのではないかという不安
 ●習慣からの脱却
 ●コミュニケーションの欠如
 ●組織全体にわたる調整の失敗
 ●社員の反乱


○愚痴と希望は表裏一体:愚痴から、目指すべき会社が見えてくる
 ・『愚痴』を言っていますか?愚痴は、『漠然とした夢』、『現状では実現不可能に思える欲望』や、『希望』が背後にある
 ・愚痴が多い=『希望の種子』が実は多い!!!!

 ・ただし、愚痴をいう人は、『希望の種』『解決策』も伝える義務がある


○協働の本質
 ・協働の最小単位:「ふたり」
 ・『協働』とは、違った考え方、アイデア、イメージ、発想との出会いといえる
 ・個性の出会いを丸くおさめてしまおうとするのではなく、お互いの個性をぶつけあい、火花を散らす
  ⇒変革や進化が起こる。日本人が苦手な処
 ・議論を活性化する『ファシリテーター』が必要
  ⇒これには、未来デザイン会議による、日本型ワークショップが有効!
  ⇒日本型の和の系譜。和の経営を意識!上杉鷹山。


○ストレスと不安と学習
 ●『脅威→硬直性』仮説
  ⇒危機感は大事だが、程度があり、脅威がほどほどであれば危機感や最適ストレスとなる
  ⇒しかし、あるレベルを超えると、硬直を招き、判断停止になりかねない
 ●現状に対する不安(SA)と新しい学習の不安(LA)
  ⇒SA>LAとなるようにする必要がある
  ⇒新しいことを学ぶ時には、不安になる
  ⇒変革の促進には、『SAを挙げる方法』と、『LAを下げる方法』がある

○新しい学習の不安(LA)を下げる方法:ポジティブなフィードバック
 ・楽しく学べるゲーム形式
 ・競争の要素がある
 ・成功体験
 ・失敗の許容がされている
 ・成果が実感できる
 ・認められる、表彰される
 ・図字化や動画を活用する(理解の補助)
 ・体験しながらのフィードバック
 ・報酬がある


○山登りのプロに必要なもの
 ・企画者のやる気、意欲、目的
 ・現状把握、ビジョン作成、要所解明、戦略、計画編成
 ・プロジェクト化:事業目的・理念、物品の用意、危機管理
 ・目的を共有したチームを組む、仲間に呼びかけ
 ・スケジュールを組む:実行後も視野に入れたもの
 ・チームでコミュニケーションを取り合う
 ・自己鍛錬・練習:心技体、体力作り、精神面の鍛錬、登山術
 ・支援、応援をしてもらう。スポンサー、協力者探し
 ・最終チェック
 ・当日登り、記念撮影
 ・安全に帰り、記録をつける、報告・反省と課題
 ・打ち上げ


 最後は、自分の全くの想像のため、訂正があったらごめんなさい。

 まだ、ありますが、長くなるので、ここまでとします。




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